BECKの話

BECKの話

アルバムがでたのでBECKのはなし。

JEFF BECKでも漫画のBECKでもなくベック ハンセンの話です。

ハイパースペース

セリカです。まずそこ。僕の世代は、よろしくメカドックのセリカXXですね。

ジャケットは、カタカナでハイパースペースとあります。80年代の車のCMみたいです。

モーニングフェイズ以降、短いスパンでアルバムだしてくれるのでファンは、うれしいですね。

Saw Lightning

2曲目、Saw Lightning 。BECKらしいスライドギターがはいります。このアルバムでは、唯一攻撃的な曲。やっぱりBECKは、こうでなくちゃ。

タイトルやジャケットからもわかるけど、80年代のレトロフューチャーな雰囲気。

ジョルジオモルダーみたいな胡散臭いシンセがビャア~ってなってて、どこか懐かしい感じがします。

Hyperspac

タイトルチューン Hyperspaceがヤバイ。

シンセサイザーのスペーシーな旋律にシンプルなリズム。

なんかSFっぽいことがラップで歌われます。BECKは、僕と年齢も近いので、同じようなもの見てきたのかな?

Hyperspaceは、ビデオゲームから着想を得たとおっしゃってます。

ベック少年もビデオゲームに熱中してたのかもしれない。

勝手な想像だけど、テンガロンハットにネルシャツでアップライト型のゲーム機で遊んでる姿が浮かびます。

前作でDAOKOとコラボもしてるので日本好きなのかも。

若い人が聴いたら、新しい音楽として聴こえるのでしょうか?そもそも、このご時世、古いも新しいもないのかも。

Everlasting notin

ラストEverlasting noting。宇宙旅行も哀愁漂う歌声でお終い。

前作colorsのダンサブルな感じと対照的でモーニングフェイズに例えられる今作ですが、モーニングフェイズの爽やかな雰囲気よりどちらかといえば邪な雰囲気がします。

ただそれがどちらも心地よい。

Loser

ファーストアルバムMellow Goldの一曲目。

BECKの代名詞。負け犬ですよ。

レコード会社の煽り文句でローファイだのオルタナだのよくわからない横文字が増えました。

ろーふぁい?おるたな?

そんなのどうでもいい。カッコいいかそうでないか。ただそれだけ。

ヘビーメタルに食傷気味だったシーンもありカウンターとして当時の若者の心情もあるんでしょうね。

曲中こう歌われます。

“俺は負け犬、殺すんなら殺せよ。”

自虐的にきこえますがそうじゃない。膠着していたロックミュージックをリセットする意思表示もあったのでは。

スライドギターで弾かれるメインリフがカッコいい。ちょっと弦のテンション緩いんじゃないって感じの安っぽい音なんだけどいいんですよね。

シタールの音も効いてます。

ジャケットはヒドイ。なんじゃこれ?変なロボット?インディーズのヘビーメタルバンドとかにありがちなデザイン。

でもワザとやってますね。

ロックってよく死にます。(少なくとも3回死んだ)

ただ必ず生き返るよ。その瞬間面白いものが生まれてきます。見逃さないように心を鍛えておきたい。

オディレイ

1番よく聴いたアルバム。

デビルズヘアカット

1曲目デビルズヘアカット。こんなカッコいい曲ほかにある?

この頃は、サンプリングが多用されてます。

ドラムの元ネタは、Bernard Purdieのsouldrumsってアルバム。そのまんまですね。

Remix versionもいくつかあってオアシスのノエルのバージョンもあります。

オアシスらしいドンシャリになってます。

Hot Wax

カントリーなギターで始まります。そしてラップで歌われます。

ミクスチャーバンドってあんまり好きじゃないけどBECKのちょっと自嘲気味なラップ(本人もインタビューでおっしゃってます)が刺さります。

フジロックフェス16で目の前で観ました。

Devils haircutの演奏が始まったときは、なんだかわからないけど救われた気がしましたね。

負け犬世代の代弁者なんていわれたりするけど、生きる糧になってたのは、間違いないです。

このときのLIVEではね、Sexx lawsを演奏するまえに

ロボコンピーポー!

って言ってて会場盛り上がりました。

何言ってるかわからない?同曲のPVをみてください。ジャックブラックもでてるよ。

実は、このときのLIVE、他のみたいバンドの開演時間と重なっていたので最後まで見れてません。

泣く泣く移動。トリは、Where it’s atでした。これもめちゃくちゃカッコいいラップナンバーです。

BECKは、PVもカッコいいです。

LoserやGirlのPVが好きです。

けったいな音楽をやる兄ちゃんが今やアメリカンロックのトップに(断言) オディレイがでたころまわりは、B系かぶればっかりで相手にもされなかった僕。

ただBECKは、づっと聴いてきたよ。

これからも。

まとめ

俺は負け犬 君は勝ち猫