エモい話

エモい話

エモいってなんですか?よく耳にしますがさっぱりわからん。もちろんエモコアだのメロコアだのは知ってるけど守備範囲外。

メロコアの話でも壱ノ盆が考察していて重複するネタにもなりますがおじさん世代が個人的にエモいを勝手に考察(資料的価値はないです)。

Weezer

どうだ。当たってる?Weezerエモいんじゃないですか?このバンドは”Say It Aint’ So”のPVで知りました。

この曲のエモいとこは、2回目のサビで入るチョーキング。静かに始まるイントロ。サビからは心が壊れる寸前のような轟音ギター。

嘘だといってよ

と歌われます。切ない=エモい。そおゆうことなんじゃないですか?

アル中の父親を歌ったこの曲。当ブログでよく取り上げるSキングのシャイニングを思いだしました。

親も親なら子も子。歳をとると親父に似てくるんですよね。聴く人の年齢でもこの曲の印象は変わってくると思いますがオッサンにも突き刺さりました。

イントロがエモいぃ、、、

青春

エモの起源がパンクからって知ってるけどブルーハーツの影響が大きいと思います。

10代の頃は洋楽に偏っていたので邦楽のロックは”ふふん”ってあしらうふりしてこっそり聴いていました。

ブルハはポジティブな歌詞にガチなパンクじゃないじゃんと否定的な立場でしたが、嫉妬もあったかもしれない。

なのでハイロウズから入ってブルハは遡って聴いてきました。(今も)

ハイロウズは好きだったなあ。シングルは結構集めましたよ。この頃のマーシーがレスポール弾いてて嬉しかった。ミサイルマン最高。

エモの文脈で語るとパンキッシュなパワーコードとティーンエイジャーの心情を歌った”青春”はエモいでしょう。

不良少年の歌。歌詞に歌われる文武両道の”あの娘”。ちょっと出会いも予感させる展開が心に沁みます。

お亡くなりになった漫画家 土田世紀先生の短編で学園生活を定点カメラで撮ったような実験的な作品がありました。コミックCUEだったかな?

学園にはエロと暴力と自殺しかない

そうかもしれない。不良少年とあの娘の恋愛が成就することを願う。

あとハイロウズはキーボードセクションがいいんですよね。

6対1じゃ袋叩きだ!

エモいの定義

エモコアとメロコアの違いがよく話題になるようですがこの辺はリアルタイムで聴いていた当ブログの主人壱ノ盆が詳しい。

自分の見解ではまずパンクであることもしくはパンクに準じていること。なのでガチのパンクでもエモい曲があったりポップなバンドでもエモかったりですが90年代の札幌のライブハウスあたりで起こったムーヴメントがわかりやすい。

パンクのリバイバルはしょっちゅう起こりますが価値観が変わるときに新しいものが生まれるんでしょう。(たいして変わってない)

正直もう分からないよね!

eastern youth

最近壱ノ盆に教えてもらったバンドなので語る資格ないんですが過去のPVや近年のライブ映像をネットでみて興味を持ちました。

ナンバーガールのラストライブ(再結成前)が札幌でした。向井秀徳先生のMC。自身が影響を受けたという北海道にゆかりのあるバンドがあげられます。

ナンバーガールはブラッドサースティブッチャーズの影響が大きい。日本のオルタナシーンの頂点。(だったような気がする)

MCではeastern youthの名前もあげられリスペクトを公言されていました。

近々のフェスの動画を拝見しました。青筋立てて歌う亀みたいなおじさん。これがエモなのか?ちょっと衝撃。

ボーカルギター吉野寿さん。巣鴨でうっていそうなシャツにループタイが似合いそうなThe中年。

eastern youthが青春そのものだった人が僕の一回り下の世代にたくさんいます。

当時を振り返ると結構ニアミスだったのにきづきました。自分はネットで過去の動画や今も活動しているバンドの曲を聴いて当時の熱量を追体験しています。

自分も吉井さんとほぼ同じ歳で今もロックしている亀みたいなおじさんに勇気をもらうのです。

夏の日の午後と青すぎる空は定番

MY FIRST KISS

ハイスタンダードの曲。キテレツ大百科のエンディングテーマでしたっけ?

中古リサイクル店でアルバイトしてたときやたら小僧たちが店にきて

ハイスタおいてますか?

と聞いてきます。

へ?はいすたってなに?ってなって気持ち悪がられたのは遥か昔。

同様の悲劇にユニクロのコラボTシャツを買いに行った時レジの娘にチョイスを褒められて浮かれていたらその娘が

ONE PEACEもあるんですよお♡

(わしがワンピースきてどうするんじゃ)

変な空気に。異常空間Z。

時は流れ壱ノ盆と出会いハイスタをコピーする日が来ました。

ブリッジミュートのザクザクしたストローク。おお これがメロコアか。エモいってやつなのかってなりました。

先述のリサイクル店では有線が流れてて実は知らん間に聴いていたんですよね。海外のバンドがやってるとずっと思ってました。

“恋はあせらずに”のカバーもいいですね。モータウンのロックアレンジは昔からあってメロコアもその作法にのっとったメソッドでやがて1ジャンルを築いていったのでしょう。

カッコいいし難し過ぎないのでバンド初心者にもおすすめ!

バスケットケース

パワーコードの速いダウンストローク。やってみると意外と難しい。ハードコアのギターはストラップを長くして低いポジション。

レスポールのゴリゴリした音が好まれました。トグルスイッチをダットテープで固定。オルタナのDIYなマナーですが最近では目的と方法論が逆転。

ライブバンドが楽器のカスタムをするのはよくあるけどメーカー側が媚びたらもうそのシーンは廃れています。

バスケットケースはグリーンデイの代表曲。グリーンデイはエライね。正直者は馬鹿をみるというけど陽の目もみたバンド。

パワコの速いダウンはメロコアでは必須テクニックです。

目がバキバキ!

パンクロックの未来

パンクロックに未来なんてないです。ただ若い世代がパンクの速いビートで未来を歌うのはありです。

メロコアだのエモだの当の本人たちはそう呼ばれるのは嫌だったと思います。レコード屋さんが勝手につけた名前。

オルタナシーンで生まれたパンクの一形態。

ものすごくダサい言い方をすれば青春パンク。それを恥じらうこともなく表現することにこの歳になって初めて共感できました。

こういうことなんです。

まとめ

轟音ギターで叫びたいことを叫べばいいし叫ばずにはいられない。