ジャケットのはなし

個人的にカッコいいと思うレコードのジャケットを語る。
タルカス
ロック少年なら必ず持ってるアルバム。
タルカス。
えっ?もってないの。
今ではロッククラシックといったところ。若い人興味ないね。表題曲のタルカスは大河ドラマのOPでも使われたので聴いたことはあると思います。
中学生のころめちゃくちゃ聴いてました。
聴き飽きて 寝かせ また聴いて 飽きての繰り返し。もう何周目?
プログレのプログレたる証は、
曲が長いこと。
タルカスくそ長いよ。20分以上あります。
組曲で火山から生まれたロボット怪獣タルカスがしょぼい敵を次々と撃破。そこに立ちはだかる人面魔獣マンティコア。マンティコアに敗れ海に去っていくタルカス。
本当です。
このタルカスのユーモア溢れるデザイン。
刺さったまんまの人 挙手。
厨二病こじらせて自走するタルカスを製作された方もいます。実は自分も構想だけあっていつかやりたいと考えています。
田宮のマークⅣを芯にしてできないだろうか?たしかモーターライズだったし。
このアルバムぜひレコード盤かCDの紙ジャケを手にしてほしい。件のタルカスの物語が美しいイラストで描かれています。
もちろんタルカス以外の曲も良いですよ。
仰々しいタルカスから一変。二曲目
Jeremy Benderが好きです。
グレッグ・レイクは好きなボーカルベスト3に入る。ベースもメチャクチャ上手い。
クリムゾンは参の人のテリトリーなのでとっとくとして、エピタフは歳のせいもあって涙が出ます。
混沌こそ我が墓碑銘 くぅ~
The Smiths
The Smithsのジャケットにハズレなし。
と誰も言ってないけどメチャクチャカッコいいんです。
どのアルバムもモノトーンで印刷されバンド名が入っただけのシンプルなものなんですがそこが良い。
有名な映画のワンシーンや写真家が撮った写真が使われています。
これね 当時のシングル全部持ってる人果報者ですよ。
圧巻なのがシングルカットされた What Difference Dose It Make? のジャケット。
映画The collecterのワンシーン。映画に登場する猟奇犯罪者の写真。この映画 日曜洋画劇場で一回だけ観たことがある。(吹き替え 池田秀一さんでなかったっけ?)
後に肖像権やらなんやらで同じ構図のモリさんに差し替えられたとか。
両方欲しいよ
元の写真が素晴らしいのでズルイっちゃあズルイんだけど、この態度がカッコいい。
シングル沢山出してますが労働者階級の反骨精神もあるのかもしれない。つまり貧しい若い世代に聴いて欲しかったのかな。
日本ではThe Smithsは当時存在は知ってても手が出なかった人多いんではないですか。
自分もチャーミングマンのPVは知ってたけど良さは分からず今になってから聴くようになったのが正直なところです。
The Smithsは何が良いのかよくわからないけどなんか良いバンドですよね。モリッシー何歌っても同じとか言ったら怒られそうですが。
ジョニー・マーのギターは大好きですね。
ストーンローゼスどハマりの自分はクリーントーンでちょっとリバーブがかかったギターも好きです。
チャーミングマンのベースラインは鉄板。
モータウンサウンドの心踊るリズム。
どちらかといえば爽やかな印象のThe Smithsですが歌詞はエグいので気をつけて。このバンドのイギリス人と日本人のもつ印象はかなり違うと思います。
AUOTBAHN
クラフトワークのアルバムジャケットもカッコいい。メンバーみんなそっぽ向いてて腹くくってやってるのがわかります。
AUOTBAHNは最初の絵画のジャケットと新装版とがあって両方カッコいい。
最初の方のジャケットは文字通り高速道路を走る車が描かれていますがどこか不気味です。
ミラーにはメンバーが写ってるぽいけどこうはならんやろ。
稚拙な雰囲気の絵と精密な筆致のギャップで不思議な魅力があります。
新装版のジャケットは高速道路を図案化した道路標識みたいなデザイン。ロシア構成主義はソビエト連邦のプロパガンダプレスのイメージがあるけどテクノのパーソナリティを否定する態度には合っています。
NEU!のジャケットもカッコいい。赤のマジックでNEU!。そっけないにも程があるけど自分たちがやってる音楽への自負が込められています。
ハロガロ カッコいい。
ヒプノシス
ピンクフロイドやレッドツェッペリンのアートワークをデザインしたアート集団。
シド・バレットが名付け親なんだそうです。
The Mad Cap Laughsもヒプノシス。最近紙ジャケでリリースされたので買いました。
薄暗い部屋の奥にしゃがんでるシド・バレット本人?怖いです。ちょっとドキドキしながら聴いてみました。
この人のイメージで先入観があったけど狂気とゆうよりもむしろ可愛らしい曲が多いのが以外でしたね。
ソロの2枚目のバレットもいいジャケット。
こちらはご本人が描かれた昆虫の絵。
ツェッペリンのプレゼンスのジャケットも怖杉。中流階級のアメリカ人家族。テーブルの真ん中にそびえ立つオベリスク。
イノセントな家族の日常が捻れていくような怖さがあります。元の写真はLIFE誌のものでオベリスクは合成されたもの。
LIFEの写真がそもそも怖い。このアルバムの一曲目が”アキレス最後の戦い”。ジャケからは想像もつかない。
ジミー・ペイジのギターがフェードインで始まるこの曲はなんだか捻れたオベリスクみたいです。
まとめ
長くなったのでロジャー・ディーンの話はYESの回で。
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