重機動メカの世界

重機動メカの世界

アニメ 伝説巨神イデオン。トラウマになった人も多いのでは?若い子たちにはジム神と揶揄されてたりもします。このアニメに登場する重機動メカのおはなし。

イデオン

ソロ星の第六文明人の遺跡から発掘されたロボット。目を引くのは上部に高く伸びた肩。放映当時からストレンジな印象がありました。

大人になって改めてみても、やっぱり変。

なぜこうなったの?これは推測なんだけイメージソースになったのは、朱塗りの鳥居なんじゃないでしょうか?

あと “2001年宇宙の旅” のモノリスのイメージもありますね。

ジム顔なのもあざとい。目にあたる部分に無数の光が走ります。

スポンサーの要望と監督のオファーの狭間、ギリギリのバランスで成立させたデザインだと思います。(監督は、気に入らなかったようですが) 

その反動からか敵側の兵器、重機動メカは、自由すぎるデザイン。今回のテーマは、ここからです。

重機動メカ

敵側バッフクランの使用する兵器。イデオンがまともにみえる変なロボットたち。

重機動メカには、デザインにルールみたいなものがあります。

まず人型に近いものでは、極端に手足が細い点です。これは、重機動メカが40~100mと比較的巨大で軽量化の意図からかと思われます。

この対比で堅牢で人型に近いイデオンがミステリアスな印象になります。

次に光る斑点が無数にある謎の機関が殆どの重機動メカに見られます。

これは、異星人の作った謎いメカをわかりやすいデザインに落とし込んでいます。

有機的な造形で小型のメカにもみられるのでバッフクランの技術で作られた内燃機関のようなものなのかな?

他にも数字の3がデザインの中に隠れています。三脚や三機合体、宇宙戦争のトライポッドのイメージを継承しています。

ウォーマシンも重機動メカのデザインに影響を与えています。お気に入りの重機動メカをいくつか紹介。

ギラン・ドウ

亜空間戦闘を得意とする重機動メカ。クラゲがモチーフになってますね。愛嬌があります。 

輪っかになって照射される加粒子砲がフニャフニャ飛んできます。

頭をグシャっと潰されてお終い。可愛そう。

ガンガ・ルブ

当初イデオンに対抗しうるとされた戦闘用の重機動メカ。円盤から手足が生えたようなロボット。スタートレックのエンタープライズ号が元ネタかな、

全長128mとあります。デカイ。三脚メカですが歩行用とゆうより航宙における姿勢制御のカウンターウエイトの役割の方が大きいような気がします。

とりあえずギランドウよりは、強そうです。

ガルボ・ジック

通称 頭痛メカ。Aメカ、Bメカ、Cメカに分離。ゲル結界と呼ばれる人体の脳を破壊する謎い電波?を放射します。

モチーフは、なんだろう?やっぱり脳みそかな?

ギド・マック

土偶のような重機動メカ。二機合体した状態は、ギド・マック・ドウと呼ばれます。

けったいな形のメカが合体して奇妙さも倍増。プラモデルも作りましたよ。 

ちょこっと改造しました。初戦でイデオンに右側の機関部を撃ち抜かれ敗退。

ボアアップされ試作兵装のドリルクローを装備しリベンジマッチ、こんなストーリーを思いつきました。どうですか?

スラスターとコクピットの位置で横向いた絵が多くて形がわかりにくいですが、立たせてやると中々カッコイイと思います。

ブラム・ザン  バルメ・ザン 

イデオンの中で1番好きなメカ。重機動メカではなく特殊戦艦とあります。

左右対称の同型艦2隻が合体します。ネコザメみたいですね。単独ではエイみたいなシルエット。

モビルアーマーのブラウブロにも似てますね。このメカにもゲル結界発生装置があります。

ポケモンにも通じる愛嬌があると思いませんか?

バジン

クリスタルスターの生物。重機動メカじゃないけど面白い形なので紹介。

蜂のような生態で尾の先にある針は金属も貫く硬度。ドグ・マックの登場する回でイデオンをバジンの群体に襲わせようとします。 

アオシマのドグ・マックのキットのランナーの隅っこに三つ付いてました。(汗)

変な生き物は他にも沢山でてきました。

ステッキンスターのビジュアルはHOT HOUSEですね。べとべと葉っぱ。

イデオンのSFデザイン

重機動メカの他にも宇宙船や戦闘機が沢山登場しました。バッフクラン側の戦艦がガーンズバック的なレトロな雰囲気があるように思えます。

SFの古典、DUNEや地球の長い午後、2001からインスパイアされたイデオンの世界観。

レトロフューチャーなデザインは昔のエンジニアやデザイナーが未来はこうなるであろうと予想して造形されています。

実現した未来と予想した未来ではデザインも変わっていきますが流線形のロケットは美しいしロボットのロビーやマリアを超えるデザインはまだでてない。

近代SFは未来予想よりも現代の世界をSFの視点から描くものが増えたように思いますが

ガーンズバック的な未来像やデザインはスチームパンクで復権を果たしています。

イデオンでは前作の機動戦士ガンダムのスターウォーズのイメージからの脱却があったと思われます。

スチームパンク以前にレトロフューチャーなデザインの復権に挑戦したアニメとかいったら大袈裟かな。

重機動メカのデザインは、当時早すぎた感があったけどそれは間違いでした。

イデオンのプラモデルは、今でも手に入ります。ひとつ手に入れてそのカッコよさを堪能してみてはいかがでしょうか。

うわーん!やっぱりクソダサいじゃん

とゆうクレームは受け付けません。

まとめ

space runaway ideon!