くるりとサカナクション

くるり聴いてますか。長く活動されてるバンドでメンバーチェンジもありましたが岸田さんと佐藤さんはずっとくるり。
アートとユーモアのセンス溢れるPVも沢山出されています。
1996~
くるりが売れ出した頃TVでは渋谷系やビジュアル系が流行っていましたが音楽雑誌やラジオではそれとは違う流行があったように思います。
くるりやSUPERCAR Cornelius 言いたくないけど所謂ロキノン系。ケムリやBRAHMANも同時期だったはず。
壱ノ盆がメロコア聴いてた頃ですね。自分はメロコアはスルーでしたが時を超えてお互いのテリトリーが繋がり広がりました。
オルタナティブなバンドって要するに商売っ気がないバンド。
自分たちのルーツに対する誠実さもあるのかな。ただテレビにでて売れたバンドがゴミカスかっていったらそうじゃないですよね。不器用なだけ。
インターネットの時代 サブカルも市民権を得てアンダーグラウンドの境目も曖昧に。
まあ本当のアングラはもっと深くダークなんだろうけど。
くるくる鮨
初期のPVが収められたDVD 僕はここから入りました。その前後でロックンロールのシングルも買ってます。
はっぴいえんどを思い起こさせる日本語ロック。青い空は早いビートでロックなナンバー。PVは悪ふざけだけどノリノリでやってますね。ラスト鮭の産卵シーンがシュール。
ワンダーフォーゲルは四つ打ちのエレクトロニカダンス。くるりのテクノサウンド好きなんですよね。
3枚目のアルバムTEAM ROCKに収録。デビューから聴いてた人は驚いたかも。
サビやブリッジがちょっと多めのワードで心地よいテンポを生んでいます。英語発音のテンポに似てる?
ダンスナンバーで上がる曲ですが歌詞の内容はちょっと切ない。
PVの方は予備校生みたいな3人がウロチョロするだけの映像。みなさん若い。
喫茶店で嬉しそうにパフェを食べてる森さん(初代ドラマー)がキュートです。
リバーは後のブレーメンにつながっていくブルーグラスなナンバー。ストーンローゼズのWaterfallみたいなギターのリフ。
このPV集 メニュー画面も凝ってて綺麗です。ジャケはお寿司でくるり。特典映像ではメンバーの機材の紹介などファンには嬉しい。
逹身さんのワウペダルのカスタムは真似しました。この頃は岸田さんがテレキャスターをよく使用していたので太くて柔らかい音の出るVがミドルレンジをカバー。リバースエフェクターが使われるとこも多分VのフロントPUで弾かれていると思います。
ばらの花
名曲です。多くのアーティストにカバーされ愛されています。印象的なピアノのリフ。
ちょっとドライな恋愛観が歌われています。
あいたいけとあえない。ホッとしてがっかり。
くるりの曲での”君”は恋愛対象と思われるのですが”僕”は一歩踏み出せずにいるようです。
シニカルなピアノのリフレイン。リバースエフェクトのギター。曇天から光が差し込むようなサビの多幸感。
ほんの少しの希望を後押しするのはロックンロール。
潔癖で不器用な若者の生活をポップなナンバーで演るバランス感覚がくるりの魅力。
照れ隠しでPVやツアータイトルではふざけてるのかもしれないですね。
くるりの系譜
ばらの花はサカナクションがアンサーソングをやってます。最初聴いたときは普通にカバーすればいいのにと思ったんですが少し考えが変わりました。
てゆうか今さらですがサカナクションいいですね。ばらの花のカバー?も便利な言葉で説明がつきます。それは
リスペクトですよリ・ス・ぺ・ク・ト。
くるりやSUPERCARの系譜がサカナクションのやってる音楽。食わず嫌いで聴かなかった自分を恥じる。すみませんでした。
なのでアルバム7作目 834.194 をダウンロード。
エレクトロニカダンスとちょっと歌謡曲テイストなキャッチャーなメロディ。
キーボードがかなりのウエイトを占めています。曲の主題になるリフレイン。新宝島が素晴らしいです。
ちょっとコミカルに聴こえるリフですがサビのマイナーに重なるところで印象が変わりエフェクトの効いたギターがリフをなぞります。
精密なリズムの曲ですがここのギターだけエモーショナルな演奏でわかっとるなあ。トドメはイントロやブリッジででてくる荘厳なチャイナスケールみたいな展開。
大風呂敷ひろげといてトンチキなリフ。ロックになり、そしてひろげた風呂敷をちゃんと回収。
自嘲気味かもしれないけど真面目な顔してやるからカッコいい。これは表現者として技術と信念がないとできません。
PVがドリフの大爆笑のOPになってるのも受け狙いじゃなくてサカナの決意表明にも感じたのは僕だけでしょうか。
台本があるコント劇とサカナクションのパフォーマンスは相通ずるものがあると思うのです。
ワンダーランド
ロックは聴いてるヤツをブチ殺す音楽。
じゃあエレクトロニカやポストロックなんて呼ばれる音楽はなんだろうと思う。
つまりベクトルの向きが違う音楽に平等に向き合えるのはなんでだろうと。
エレクトロニカダンスを評する多幸感とゆう言葉をよく耳にします。要するに聴いてて心地よいということですが、ロックと共通していえるのは死のイメージ。(個人の意見デス)
ロックを北斗百裂拳に例えるとエレクトロニカは北斗有情拳。我ながら上手い例え?
日本のエレクトロニカが海外のものと違い歌物として独自に発展してきたように思います。
YMOのメンバーが歌謡曲と密接に関係していたのがひとつの要因にあるはず。
くるりやSUPERCARがやってきたこと。
ロキノン系って言葉は僕の知らないうちに生まれて知らないうちに廃れていった。
今なら全てを平等に受け入れられる気がします。
サカナクションのボーカル 山口一郎氏。
最初はいけ好かないヤツだなぁと思ってましたがインタビューやEテレの番組をみてイカス兄ちゃんと判明。すみませんでした。
ワンダーランドは間違いなく天国に行けます。(いいヘッドフォンで聴こう)
まとめ
安心しろ秘孔は外してある。
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