ボトムズの世界

装甲騎兵ボトムズに登場するロボット。
アーマードトルーパー。(以下AT)
兵器としてのリアリティを追求したデザインで人気があります。
タカラやユニオンから発売されたプラモデルは出来が良かったですね。タカラのストライクドッグは、傑作キット。
ATは大きさでヘビー級、ミッド級、ライト級に分類されています。
プラモデルでは、ミッド級とヘビー級の差がちょっとオーバーに表現されてるものもあります。そのあたり自分の好みも含めてドッグ系を考察していきたいと思います。
スコープドッグ ATM-09

ギルガメス軍の主力AT。バリエーションも豊富。ミッド級に分類されます。
グリーンとオフホワイトに塗り分けられたものがスコープドッグの一般的なイメージ。
簡素な作りで生産性も高そうですね。
コクピットに気密性はなく、耐圧服と酸素吸入マスクは、必須です。

レトロなターレットレンズもスコープドッグが古くから量産され続けてきた証。
ちなみに赤いレンズは、精密ズームとのこと。ずっと暗視カメラだと思ってました。

メルキアカラー(紫)や戦艦Xに多数搭載され ていたダーググリーン単色の機体も同一の機体で性能差はないらしいです。
ブルーティッシュドッグ ATM-09-GC

秘密結社がPS用にスコープドッグを元に開発した機体。
右腕がガトリングクローに交換され、背部にはガトリングガンの予備弾倉を収納したバックパックを装備。
長時間の作戦にも対応できるポリマーリンゲル液の浄化装置とありますね。
ヘビー級や高機動型のATには、この装置が内蔵され大型化するのかもしれない。
ATには、内燃機関がないとされていますので車のボアアップやターボチャージャーのようなチューンはないはず。
比較的脆弱なATの装甲厚を増していき、稼動の負荷に伴う浄化装置の搭載で大型化がエスカレートしていったのかも。
ブルーティッシュドッグの設計思想は、PS用のテストヘッドとしてデーターの収集にあるようです。
スコープドッグの最新の生産ロットのものが使用されたはず。元々ペイロードに限界があったため、後続のPS専用機は大型化していったと考えられます。
ブルーティッシュドッグは、数機存在するようですが(クメン編にも登場)量産されたかは、はっきりしていませんね。
ひょっとしたらデチューンされて一般の兵士にも扱いやすくなっていたかも。
マーシィドッグ ATM-09-WR

スコープドッグ水上戦装備。
腰部に収納されたエアバージと脚部のハイドロジェットで航行します。
コクピットは、先述にもあるとおり気密されておらず、容赦なく水が入ってきます。潜水しての作戦行動は不可能。
“ペールゼンファイルズ”の第1話、”渡河作戦”がスコープドッグとダイビングビートルの運用方法がはっきりしてて興味深かった。
ダイビングビートルは、潜水して索敵。
数で勝るスコープドッグは、消耗品。
ノルマンディーやハンバーガーヒルの様相。
この作戦、マーシィドッグだったらもうちょっとましだったかも。
気密性もATの大型化の要因になります。
気密性のあるATは、デザインの段階から意識して描かれているようです。
堅牢な箱として完結した造形になっています。(スコープドックは、手すりの所がハッチになってたり開閉箇所が多い)
バララントのファッティーも宙間戦闘がデフォルトになってるから気密性あるはず。
気密性のないコクピットでゴム長みたいな耐圧服に酸素吸入マスク、キリコは大変だったでしょうね。
スコープドック ライトカスタム

OVAビッグバトルに登場。ニーヴァ駆る新型ATエクルビスの高機動に対抗するため、キリコが極限まで軽量化を施したカスタム機。
軽量を生かしストップアンドゴーでニーヴァを翻弄します。
私闘を望むニーヴァに対してキリコは、歯牙にもかけていないんですよね。
人質にされた恋人を救出し自分も生還するのが目的であることがわかります。
カスタム機なのでこれ一機のみですが概ねスコープドッグです。キリコは、戦術的に長期戦は望んでおらず、フィアナさえ助け出せればよかったのかも。
稼動時間や生還率、居住性で大型化の道を歩んでいったATですが、要は乗る人の器量や経験値で戦術は補えるもの。
キリコもスコープドッグが1番慣れているから乗ってるだけで、暑かろうが寒かろうが関係ないみたいです。
ATの大きさで語ってみると装甲の増加、気密性などで外見の差は、1割増しくらいじゃないでしょうか?
ポリマー液浄化装置も、専用のバックパックで補完できそうですし。
次回はブラッドサッカーはヘビー級が否か、
考察してみたいと思います。
まとめ
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