ザブングルタイプの話

ザブングルタイプの話

ウォーカーマシン(以下WM)。惑星ゾラで運用される土木作業機械。

アニメ 戦闘メカザブングルに登場するロボット。パワーショベルやトラクターを連想させるデザインです。

主人公メカのザブングル。WMの中では、かなり浮いた存在。ミスマッチなんですが劇中の演出でアリになってしまう。

ザブングルタイプにフォーカスをあててWMについての妄想雑記。

ザブングルはもらったよ

ザブングルのことをずっと研究している方がいてその人のブログが面白い。

絵も上手な方でアレンジされたWMたちが素晴らしいです。興味のある人は探してみて。

この人のイラストが投稿されたニュータイプ持ってた。1985年頃だったかな?

35年前……

気を取り直して続けます。やもすればクソダサいザブングルがなぜカッコいいのか?

ムック本を紐解いていくと他のWMよりも戦闘用に開発されたとあります。WMの主な用途は、ブルーストーンの採掘で本来は非戦闘の土木機械。(ブルーストーン自体には何の価値もない!)

イノセントの思惑は、シビリアンの民度の向上にありますが、ザブングルタイプの譲渡はタカ派の陰謀もあります。

高度な技術を少しずつ与えその反応を監視。

シビリアンたちは好奇心旺盛でコントロールも難しくなっていきます。

信じるものは浮かばれる

WM以前のイノセントの高度な技術が使われている。本編ではその辺は言及されていませんがデザインから読み解くこともできるかも。

コクピットにあたる頭部。他のWMは、オープントップだったり視認性の高い作りに対し、堅牢で気密性も高そう。(視認性は犠牲に)

宇宙空間での運用や大気に順応できないイノセントが使用することが想像できます。

後継機のギャリアが視認性の高い作りになっているのは、地上での運用に限定された設計によるもの。

胸部の丸い機関?も謎ですが、オリジナルの機体があるとするならば本来のメインエンジンがあそこに収まっていたとか。

WMはレシプロエンジン。ザブングルタイプも謎の機関は封鎖されシビリアンにも整備しやすいレシプロエンジン駆動にデチューンされたとするのはどうでしょうか?

のちのギャリア、ブラッカリィは最初からレシプロエンジン駆動として設計。

ちなみにギャリアは、16気筒エンジン。

エンジンの運動エネルギーを手足の稼働に割り振るのには、複雑なミッションが必要そうだけど、主に発電に使われて稼働軸のサーボモータに電力を供給するのかもしれない。

歩行などの単純な動作は、エンジンの回転がクラッチを介して直接伝導。

合体変形はナンセンス?いやいや長距離の移動なら歩行より車両形態の方が省エネ。ありですよ。

俺の勝手はあんたの勝手 

演出面からのザブングル像。まず二機あるとこ。ヒーロー然とした佇まいから量産された機械としての印象が強くなります。

10機以上生産され、2機づつ他のブローカーにも譲渡。イノセント側も2機保有していたといいます。

劇中には登場してないザブングルタイプを想像しても面白い。

扱いが雑。ジロンの2号機は、翼は早いうちに折れ、合体 変形は不可能。グレタガリーの変形を防ごうと足に挟まって大破。あっさり放棄されます。(アイアンギアーも乗り捨てられます)

でまさかのパターン破り、主人公機の交代。ザブングルタイプ、ウォーカーギャリアの登場。

ザブングルの意匠を僅かに残しつつ最新鋭のWMとしてデザインされています。

おもちゃ然としたザブングルからギャリアへの流れが痛快です。スポンサーを騙くらかして真打登場。よっ、まってました。

商業的にも成功したのか主人公機交代のパターンは悪習(失礼)として後の作品で続いていきますがギャリアの登場回は、話題になりました。

もう一つの系譜。ティンプ駆るブラッカリィ。僕と同世代の人達の心に刺さったまんまの悪のザブングル。

ザブングル→ギャリア→ブラッカリィ、この流れで”クソダサい”ザブングルがザブングルタイプとして位置付けられ意味を持ってきます。

アーサー様お大事に

ブラッカリィは、当時キット化されなかった。

同級生が

あんなのザブングルとギャリアのキット使って作れるじゃろ。

とうそぶいていました。

もちろんゆうだけ番長。時は流れ令和のご時世。いくつか立体物も販売されました。

HIMETALのやつ、つい買っちゃったけど、シンプルなデザインもあってちょっと大味。

墨入れしてマットでトップコートすればもっと良くなるじゃろ。←(ゆうだけ番長)

ヒールな感じがカッコいい。タイガーマスクのタイガー・ザ・グレート、キン肉マンゼブラ、仮面ライダーBLACKのシャドームーン。昔からヒール贔屓です。

ブラッカリィは、ザブングルタイプの究極。

合体、変形は廃止。単独で飛行も可能。

イノセント側は、ザブングルタイプの量産化には見切りをつけていて人型を廃したより強力なWMドランタイプの量産に。

決戦!Xポイント

WM以外のメカも魅力的でした。ランドシップがカッコいい。生活感漂うガバンクラスが渋くて好きです。

砂漠の中を航行する船のイメージは、SF者なら大好物ですよね。やはりスターウォーズのタトゥーインの刷り込みがあるんですよ。

キャラクターが所持する銃も丁寧に作画されてました。ジロンのプローニングハイパワー、チルのスコーピオン、ブルメはエンフィールドMK2だったかな。

WMに搭載される機関銃も実在の重火器。

M2やフラック。どれもイノセントがコピーしたもの。

湖川先生のキャラクターデザインも好きでした。トロン・ミラン美しい!ファットマン最高にいい奴。

スポンサーのオファー、監督の発注。メカデザイナーの苦悩。なんやかんやあって生まれたザブングル。物語の進行とともに命を吹き込まれいいキャラクターになりました。

まとめ

みんな走れ