Natural Magick (kulashaker2024 ライブ感想)
ニューアルバムNatural Magickを引っさげkulashakerが再びやって来る。アルバムを立て続けにリリースしてワールドツアー。再始動してからの彼らのバイタリティ。
ファン歴30年のオルタナ中年が一年を待たずして再び大阪へとおもむくのですがはたして?
Natural Magick
シングル先行発売のWavesやIndian Record Player。ジャケットのアートワークやタイトルから日本のポップカルチャーへのリスペクトを感じさせます。
MVにもそれは表れていてピンクレディーやおニャン子の古い映像を見ることができます。
アルバムタイトルも東洋思想やヒッピーカルチャーを彷彿とさせ日本のアイドルたちにシャーマニズムを投影させていると言ったら大袈裟ですが半分くらいは合ってるはず。
このアルバムはライブでの盛り上がりを意識したアンセミックなロックチューンが多く収められツアーを意識して作られたのは間違いない。(ツアー中に作られたとか)
何回も来てくれるのは多分日本のこと好きなんでしょうね。
心斎橋BIGCAT
商業施設ビルBIG STEP 4Fにある心斎橋BIGCATが今回のライブが行われる会場。早めに行って場所を確認、辺りを散策。BIG STEPの裏にイシバシ楽器があったので時間を持て余すことはありませんでした。
18:00会場、整理番号順にゾロゾロ入場。この度始めての”でじたるちけっと”だったので不安もありましたがあっさりクリア。
物販でTシャツもゲットできました。プロジェクションマッピングでステージに照らし出されるカレイドスコープ。浮かび上がる歴史上の人物や有名人。
ニューアルバム オープニングチューンGas lightingのイントロ、予習はバッチリしてきたぜ。サングラスにウエスタンルックのクリスピアン、目の前にはアロンザ、ポールはいつものニット、ジェイさんは魔法使いのような貫禄。
オープニングの”Gaslighting”から(アロンザさんのボーカルもカッコイイ!) “Waves” “Natural Magick” “Indian Record Player”と立て続けにニューアルバムからの選曲。
GO kulashaker GO!!!リッケンバッカーが腹に響きます。このために生きてる、嘘じゃないです。
テレキャスター
今回なんとクリスピアン、テレキャスターを使用。黒の衣装に映える白いボディー、カッティングが多いスタイルでヘビネスなバッキングではテレキャスターが有効であると言えます。クランチサウンドでめちゃくちゃカッコいい!
メインのミッドナイトブルーのストラトも健在でライブの半分以上はこちらを使用。
オリジナルメンバーでの再スタート、ロックミュージックの楽しさを再確認しているかのような心境なのかも。それはファンも同じ
M・A・G・I・C・K
たまにはハメを外して叫んでみるのもいい。
それが音楽ならなおのこと。
S.O.S
2ndアルバムから”S.O.S”を披露。曲前、クリスピアンとジェイさんが何やら曲に纏わる話を(ここは良く聞き取れなかった誰か教えて)。
サスペンス調な曲でキーボードソロは見せ場になっています。
今回Peasants.pigs.&Astronautsからの選曲が多いのは嬉しかった。ジェイさんの復帰もありますが前回よりさらにパワーを増したkulashaker。
2ndアルバムの評判はオーバープロデュースとか期待外れだったとか言われてるみたいですが擦り切れるまでよく聴いてごらんなさい、
最高のアルバムデス!!!
荘厳なアレンジや映画音楽のような展開は近作でも引き継がれています。
The Once and Future King、つまり今が最強。
Start All Over
前作1st Congregational Church of Eternal Love And Free Hugsが世界に対してのクロスカウンターと勝利宣言、バンドの歩んできた道のりの自負のように感じました。
世界が変わっても何も変わらないkulashakerの音楽は優しく美しい。
すべてをやりなおしたい
人生の光と影をも慈しむ年齢になり往年のバラードに新しい命が吹き込まれました。
ライブでは定番ですが1stアルバムKからの選曲も多かった。最新の曲と並んでも色あせず彼ら自身どのアルバムも大事にしているんだなあと思いました。
願わくば次回のライブでは4thアルバムPilgrims Progressからの曲も聴いてみたい。アシッドフォークの名盤です。
2STYX
やったー!まさかこの曲やってくれるなんて!2016年の復活、K2.0のリリース、誰もがkulashakerの快進撃を期待していたんですが世の中のなんやかんやのせいで7年も経っちゃったよ。
2STYXはオフィシャルサイトのMVで観ることができるし2016年のツアーでも演奏されてるようですが少なくとも僕は音源を持っていなかった。
サイケで語られがちなkulashakerですがソフトロックやインディアンポップの楽曲も多くNatural Magickでは心踊るポップミュージックやラブソングで溢れています。
クリスピアンは多分ゾンビーズやThe Byrdsなんかも聴いてたと思います。それにしてもこの曲のテンポが変わるとことかS.O.Sの変拍子の難しい曲をサラッとやってのけるのはあらためて息の合ったいいバンドだと思いました。
Happy Birthday
今回のライブで実感したのはクリスピアンのボーカルが前回よりも出ていたことです。再始動からツアーも重ねて仕上がった状態の良いパフォーマンスでした。
BIGCATのスタッフ(照明)への気づかいも会場が和やかな雰囲気になりましたね。曲の合間に水分補給してるクリスピアン、
これはハチミツなんだよ
とか言ってたような?Hey Dudeに掛けたジョークだったのかな?演奏中の『あれ~助けて~』みたいな仕草やブロンドを振り乱してギターを掻き鳴らす姿は本当に絵になる人です。
それと大事なことなのでもう一度言っておきます。アロンザさんのボーカルがかなり良かったんです。コーラスで良い仕事をされていますがメインボーカルの曲を今後期待しています。
Happy Birthday ハレルヤ
悲しいニュースやがっかりすることが多い毎日ですが今日も誰かの誕生日です。
アンコール
アンコールはHey Dude、Govindaのコールアンドレスポンスで大盛況。
Natural Magickのリリースとタイミングを合わせた来日ツアー。スピード感とアルバム全体のピースフルな雰囲気で最高のライブでした。(毎回更新)
全ての演奏が終わりメンバーがステージ中央に集まります。クリスピアンがジェイさんを讃えるような仕草をみせていたのが印象的でした。
まとめ
Wavesではライブで訪れた街の名が歌われ会場を盛り上げます。
AND ALL THE BOYS OF OSAKA
またすぐ会えるかもしれない…そうでないかもしれない…でも僕は待っています。