小さな巨人の話

小さな巨人の話

わたくしが幼少の頃、みんな持ってた玩具がありました。それは小さな巨人。

実家の押入れの中に眠っていませんか?

相棒ほったらかしでミクロマンのはなし。

ミクロマンとは

アメリカ ハズブロ社のG.I.ジョー。

1/6サイズの米兵のフィギュア。ジープなどの車輌も含めて商品展開されました。

日本でも人気があったけど当時 持ってるやつみたことない。

高額なのと大きなサイズから金持ちのボンボンしか持ってなかったんですね。

タカラが輸入販売してました。のちにG.I.ジョーのノウハウは、変身サイボーグを経て

さらに日本の狭小住宅にあわせた商品としてミクロマンシリーズが始まります。

スケールは、1/20とかなり小さくなりました。小さくなることでコストパフォーマンスも良くなり大ヒットにつながります。

ミクロマンの世界

ミクロマンは、G.I.ジョーやタミヤのMMシリーズのミリタリー路線からの差別化を図り、独自の世界観を展開します。

ミクロアースの宇宙人。それがミクロマン。

地球より科学の発達した理想社会。

母星の崩壊にミクロマンたちは脱出。(理想社会じゃなかったの?)

そのときの爆発の影響で小型化。散り散りになり地球に不時着。不時着した場所の影響でそれぞれにパーソナリティが生まれます。

ミクロマンコマンド

当時、”世界の七不思議”が流行っていました。UFO特集も木曜スペシャルでよくやってた。

ピラミッドやストーンヘンジ、イースター島のモアイ像、ナスカの地上絵。子供向けの雑誌なんかでこれらの遺跡が宇宙人からもたらされたオーバーテクノロジーによるものだとまことしやかに掲載されました。

古代遺跡と宇宙人。ロマンがあります。

イースター島に不時着したミクロマン。

モアイ像を模したカプセル。その中で目覚めるミクロマン イースト。 

元々平和的な宇宙人。世界に散らばった同胞を探しながら地球の遺跡調査などを行います。

コマンドシリーズは、ミクロマンセカンドシーズンといった感じ。

初代ミクロマンは、遡って買ってもらったけど1番最初に父上に買ってもらったのは、

コマンド2号 スミス。

ちなみに成型色の違いでそれぞれ固有名詞で呼ばれています。スミスの成型色はクリアグリーン。カプセルは、ツタンカーメンの棺を模したもので最ッ高にクールでした。

蓄光材も使われていて2号は、チャンピオンベルトみたいなとこが暗闇で発光。ツタンカーメンの顔?のモールド、芸が細かい。

反重力ジャンパーと呼ばれる金メッキのパーツが付属しますがすぐ失くします。

ミクロマンの仲間たち

コマンドシリーズを雑に紹介。

M15X イースター島に不時着したミクロマンですね。モアイ像のカプセル。パーソナルネームはEで統一。これ覚えておくといいよ。(誰得?)

翼を模した反重力ジャンパーがめちゃくちゃカッコいい!

すぐ失くすくせに

M16X エジプトのピラミッドに不時着したミクロマン。先述のツタンカーメンのカプセル。パーソナルネームはSで統一。

型番のXのとこは、成型色の違いで1~4まであります。多分友達のミクロマンと被らない配慮からかも。

わたくしのスミスは行方不明。再販のやつも値段高騰してます。はぐぅ。

M17X 日本に不時着したミクロマン。遮光器土偶のカプセル。青森ってことかい?パーソナルネームはT。ちなみにタクマ、テツヤと日本人にまつわる名前になってます。

M18X もう飽きてきた?紅一点。ニューヨークに不時着。自由の女神像のカプセル。

パーソナルネームはAで統一。

アクロイヤー

もとはミクロマン。ただ落ちたとこが悪かった。ヘドロの海に不時着。その影響で悪のミクロマン、アクロイヤーに。

ミクロマンよりロボットよりのデザイン。

顔の造作もシンプルかつ凶悪なイメージに。 

ミクロマンは、顔を銀メッキにしたとこが良かったですね。鏡面でまわりの景色が写り込むことで表情が生まれます。

反面、アクロイヤーの顔は、直線と平面で構成されるため無機質なイメージ。デザインされた方すごいです。

ミクロマンの敵対勢力として設定され他にもアクロイヤー2、総統アクロイヤー、アーデン、アクロイヤーアマゾンなどいます。

アクロイヤー2のメタリックのピンクやグリーンに心を奪われてうっとりします。

アマゾン総統は、当時気づかなかったけどクリア成型の巨大な頭部は水晶ドクロのイメージですね。付属のソフビ怪人も秀逸でした。

遊び方

基本的な設定をふまえて各々自由にやってOK。小さいけど結構頑丈にできてます。

背中の穴に他のミクロマンの装備を付けたり、あとロボットマンですよね。これもボンボンしか持ってなかった。 

コレクターの方は、お酒を飲みながら造形を愛でたり、写真を撮ったりしましょう。ミクロマンコマンドを実際にイースター島やピラミッドに連れてって写真撮れたらいいのになあ。

20年前に新シリーズが展開されましたがオールドファンからは総スカン。個人的には悪くなかったと思うんだけど旧シリーズとの互換性が欲しかったのは否めない。

妄想ミクロマン

オリジナルのミクロマンを創作しても楽しいでしょう。例えばこんなのはどうかな。

ペルー、マチュピチュに不時着したミクロマン。インカ帝国の精霊と融合。ジャガー型のミクロマンに。バイクに変形。

アンコールワットに不時着したミクロマン。

ガルーダと融合。巨大な翼を持ち他のミクロマンを乗せ飛行が可能。欲しくなってきた。

コラボ

松本大洋先生のSunnyでミクロマンが付録として付きました。(レスキュー隊員サニー!)劇中で春男が大事にしているミクロマンたち。

1/20と小さなフィギュアですが原寸大でもあるのです。そんな小さな巨人に勇気づけられた人も多いと思います。

クールな彼らはいつも僕らの味方なのです。

まとめ

コマンド2号買おうかな