怖い話

怖い話

小学生の頃、夏休みになるとテレビで怪奇特集をよくやってました。

稲川淳二の人形の怖い話は、リアルタイムでみました。関西ローカルの”プラスα”だったかな?生放送でしっちゃかめっちゃか、小学生のわたくしは、ガクブルでした。

インターネットのご時世、未だに人気のあるコンテンツ。

怪談を生業とする人も増えました。

プロの怪談も好きですが、友達や先輩から聞いた落ちもなにもないゆる~い話も好きです。

怖い話、はじめるよ~。

あなたの知らない世界

70年代中頃にオカルトブームがあって、テレビでは、怪奇特集や、なんちゃらスペシャルみたいな番組が沢山ありました。

ユリゲラーの超能力ブームもそうですね。

毎週なんかしら怖い番組やってた。

あなたの知らない世界、通称 “あなしら” お昼のワイドショーで木曜日にやってたコーナー。

視聴者から送られてきたおハガキをもとに作られた再現ドラマが流れたあと偉い先生の解説。

ドラマもしっかり作ってあります。話の内容は覚えてないけど、トイレから手がにゅ~って出てくる話があってトラウマになりました。

で、解説をされてたのが

新倉イワオ先生 DEATH!

なんか知らんけどお化けにめちゃくちゃ詳しい人。地縛霊だの霊障などのワードは、このおっちゃんが最初に言い出した。(多分)

放送作家の偉い人で、長寿番組 “笑点” のスタッフの中にお名前を拝見しました。

振り幅がおかしい。

お化けからみんなを笑顔にする娯楽番組まで。謎い。謎杉。

ある意味この人が1番怖い。

怪談のルーツ

有名な怪談でこんなのがあります。

タクシーの運転手が夜中に白いワンピースを着た女性を乗せました。目的地に着いて後部座席を振り返ると、女性の姿は無く、シートがぐっしょりと濡れていたとか…

いくつかバリエーションがありますが、大体こんな感じ。都市伝説のはしりでは。

この怪談が広がり始めたのは1960年以降。

背景には、伊勢湾台風の水害があると言われています。

きっとオリジナルになった体験談があると思います。運転手同士の情報交換から

あそこはでるよ。

と広まり、それがお客の耳にも入って日本中に広まったのかもしれない。

都市伝説は、情報の伝播が広がるにつれ新たな情報やディテールが語り手により付け足されていきます。

バリエーションのひとつに、やはり夜中に場違いな白ワンピの女性。運転手さん一度は停車するも女性の様子がおかしいので、怖くなって乗車拒否。そのまま走り出すと。

四つん這いで走って追いかけられた。

他にも、目的地まで送り届けるバージョンや

走行中、繰り返し同じ女性が歩道に現れるバージョンなど。

どれも、白い服装の女性なのが面白い。

男のバージョンは、聞いたことがない。

過去に起こった災害の記憶から生まれた有名な怪談。白ワンピの女性は、今日も何処かでタクシーを待ってるのかもしれない。

ネット怪談の世界

時代は移り変わり怪談はネットで語られるようになります。

玉石混合といったら失礼ですが、話に尾ひれがついたもの、創作、二次創作、ただそれらをひっくるめて楽しむのが醍醐味。

やはり傑作は、”きさらぎ駅” 。

2ちゃんねるの掲示板にリアルタイムで進行した実況怪談とでも呼ぶべき怪談。

投稿者が見知らぬ駅に降り立ち怪異に遭遇、ネット民に助けを求める形で話は進行していきます。

電車男の怖い版。これ以降、類似する話が乱発。異世界モノとして定着します。

ネットの世界がすでに異世界なので真偽がどうのこうの言うのは野暮なんですが、

よう出来とる。

リアルタイムで参加?した人が1番怖い(楽しい)思いをしたはず。リアルとフェイクが等価値なネット上でこのスレッドのやりとりが実際あったのは、本当だろうか?

怪談は、過去あったことを対象に話すことで成立しますが、この話は、進行形の怪異を他者にリアルタイムで語り、記録されたそのやりとりを第三者が閲覧する二重構造になってて面白い。

知らない方はググって欲しい。

ここからは、わたくしが聞いた話。

バイクの話

大阪に住んでたとき職場の先輩から聞いた話。

その先輩は、バイクが好きで夜中にツーリングによく行ってたそうです。

六甲山の山道を走ってた時、後方からヘッドライトが近づいてくるのに気付きました。

恐らく、自分と同じバイクが趣味のものが煽っているのだろうと思い、振り切ろうとスピードを上げたそうです。

後方のバイクは、それでも付いてきて、とうとう並走する形になったそうです。

大した奴だなと感心し並走するバイクをみると、ライダーはフルフェイスのヘルメットに普通の格好でしたが…

前輪がなかったそうです。

そのまま追い抜かれ猛スピードで走り去っていったということです。

器用な人なんだよ

やっぱり怖い。

雛人形の話

友達の彼女から聞いた話。帰省したおり、ちょうど3月だったので、しばらく出してなかった雛人形でも飾ろうということになりました。

雛壇を組み立て、人形を並べて完成。雛壇の前で記念写真を撮ったそうです。

当時は、フィルムのカメラでした。後日現像した写真を見ると…

人形が全部 横向いてたそうです。

多分めちゃくちゃ怒ってます。怖い。

公衆電話

友達から聞いた話。彼女と夜中ドライブしていました。山中で車を停め車中でおしゃべりしていた時。

停めた場所から少し先、明かりに照らされた公衆電話が気になったそうです。

しばらく眺めていると

リリリンと鳴り始めました。

元々度胸のある男で彼女の制止をふりほどき車から降りて公衆電話の方へ向かっていったそうです。

受話器を取り、耳にあてると…

“気を付けてね”と女性の声。

一目散に逃げ出したそうです。

親切な人なんだよ。

でもどうやって?こわ

怖い話のはなし

落ちも何もないんだけど怖かった話。

物好きな自分が、ある友達になにか怖い体験があったら聞かせて欲しいと頼んだときのことです。

その友達曰く…

怖い話あるにはあるけど、これ話したらダメなやつなんで話せない。

十分こええよ。

まとめ

恐怖が怖い。