何聴いてる?3

何聴いてる?3

最近の収穫や読書感想など。

家主

YouTubeのオススメでみつけたバンド。くるりの岸田さんやみのミュージックでも推してますね。完全に後追いです。悔やむ。

このバンドを讃える言葉は沢山あるでしょう。動画のコメント欄も賞賛の言葉にあふれています。

ファーストアルバム”生活の礎”。久しぶりにワクワクするバンドが登場してきました。

1曲目のIndependence Day。ロック爺いなら大好きなアレをやってます。若い人のバンドを過去のバンドに例えるのはもはや老害でしかないのですが彼らのルーツに思いをはせるのも悪くない。(言いたくなっちゃうんですよねえ(汗)

アコースティックな1曲目から2曲目”家主のテーマ”でゴリゴリのギターサウンド。ボーカルの声もいいですね。

田中ヤコブという方(他のメンバーもボーカルをとる曲もあります)でギターも上手い。

Never Young Beachにもギターで参加されているそうです。

言うならば日本語ロック。メンバーが大学の音楽サークル仲間で結成なのも70年代のフォークムーブメントみたいで同時のファッションやアティチュードが選択肢のひとつになってるのが興味深い。

アーカイブ世代と言ってしまえばそれまでですが親の影響とかで僕や親世代の文化や音楽が若い人たちに新鮮なものとして捉えられています。(この論調はしょっちゅう言ってますね 反省)

“家主のテーマ”ではザクザクしたギターと心地よいメロディー、トリッキーな転調のしかたやコーダーに向けてこの曲の最高音まで上昇するメロディラインはオフコースの影響を感じさせます。

他にもアメリカンパワーポップなナンバー4曲目 “夜”や5曲目”おはよう”。彼等の住む街並みを歌った7曲目”茗荷谷”(みょうがだにと読みます)などオルタナやフォークリバイバル的?なナンバーが沢山収録。そしてどの曲も心地よい。

彼等を世に知らしめた10曲目”お湯の中にナイフ”。最後の方のコード進行でチラッと現れるツェッペリンマナー。タイトルや歌詞のワードセンス ジャケの四畳半フォーク的な世界観でミスリードされますが彼等は間違いなくハードロックをやっています。最高。

YURAGI

滋賀発シューゲイザーバンド(Ituneでそうリコメンドされてます)。2ndアルバムでました。一度紹介したはず?

先述の”家主”とは変わりコンセプチュアルでミニマルな音楽が堪能できます。ボーカルのウィスパーボイスが美しい。

こんな言い方すると怒られますがどの曲も大体同じ。全10曲 38分をぶっ通しで聴こう。

シューゲイザーバンドが全部同じってわけではないんですがネットの戯言で

シューゲイザー マイブラのラブレスだけで十分じゃね?

言い得て妙ですがやってる当人達が1番自覚していて境界の曖昧さがこの音楽の魅力でもあります。

きのこ帝国とも無関係ではないでしょう。このバンドや羊文学は一回り上の世代の音楽を聴いていたのは間違いない。

音楽やファッションの流行が10~20年で一回りしますが現代ではそのスパンが短かくなったり一世代飛び越えたりジャンルをまたいだり複雑になっています。(多様性という意味では良いこと)

先日ソフィア・コッポラ監督のロスト・イン・トランスレーションを観ました。

全編を通して描かれるアメリカ人に見えているストレンジな東京。(日本人は完全に異星人として描かれます)

この映画の作り方がシューゲイザーバンドのメソッドと似ていてエンディングがジザメリのJust Like Honeyなのは旨いというかズルイというか。

ややもすれば退屈な雑音にもなりかねない音楽や映画がなぜ心地よいのか。それは先程も述べたように境界の曖昧さ生死の彼岸を体感できるからだと思います。(少なくとも僕はそんな聴き方をしています)

兎に角シューゲイザー好きには間違いなく刺さるアルバムなので聴いて下さい。あと件の

映画には若かりしスカーレット・ヨハンソンが出ています。(めちゃくちゃカワイイ!)

Beautiful Stars

のんのPVみた。ぐうぅカワイイ人だなぁ。アジカンのメンバーをしたがえ(失礼)爽やかなパワーポップ。

トレードマークのテレキャスター。バインディングが打ってあって赤いボディとのコントラストが美しい、

ネックが貼りメイプル(ローズウッド指板)なのに勝手にシンパシーを感じていたんですがのんがもう1台所有するストラトはメイプルだったのでたいしてこだわってないのかも。しょんぼり。

二号機のストラトはフェンダーのPlayer Plusというシリーズでのんちゃんのはブルーのサンバースト。

最近のギターは女子うけを狙ってカラーが増えましたな。そういえばクリスピアンのストラトもAmerican ProfessionalⅡってゆうシリーズのDark Nightっていうカラー(のはず)。

後藤さんのレスポールスペシャルも気になるギターのひとつ。ダブルカッタウェイなのも珍しい気がする。P90搭載のギター一本欲しいなあ。

PVのアジカンメンバーはのんの魔性にコロッとやられていてみんな楽しそうでした。

のん主催でロックフェスとかやったら面白いかも。彼女の好きな”カッコかわいい”をたくさん集めたピースフルなフェスになることでしょう。

何読んでる

ゴジラSPの円盤買いました。続編まだかな。ゴジラSPの監修も務めておられる作家 円城塔さん。以前から気になっていたのでこの機会に小説”文字渦”も購入。

雪風の新作もまだ読んでないのに。積ん読の山が増えるばかりで反省。

件の文字渦は同名の短編がある小説家 中島敦と関連がありそう。(中島敦 短編のタイトルは文字禍)

兵馬俑が描かれる文字渦は冒頭の筆致から中島敦の”名人伝”や”山月記”の趣きがあります。中国SFアンソロジー収録の”円”にも通じるSF。(として読んでいます)

あらゐけいいちのカバーデザインにつられて柞刈湯葉の小説”人間たちの話”もジャケ買い。

6月にはトップをねらえのリマスター上映もあるし忙しくなりそうです。

まとめ

後藤さんはしゃぎすぎ(気持ちはわかる)。