ミクロマンのこと

小さな巨人の話から2回目になるミクロマンネタ。
前回いいそびれたアクロイヤーについての雑記。相棒放ったらかしでおじさんブログはじまるよ~
アクロイヤー
ミクロマンはGIジョーの縮小版だったというのは前回も述べました。GIジョーは男の子の所謂人形遊び。
ミクロマンは当時のSFブームの影響でスペーシーな設定がもたされています。ピースフルなミクロマンたちですがやはり敵役が現れます。それがアクロイヤー。
もとは同胞でしたが公害の影響で悪のミクロマンに。このへんは小冊子にあらすじとしてコミカライズされていました。
初代アクロイヤーが1番カッコいい。胸部がダイキャストで冷んやりした触り心地。背中に取り付ける飛行用パーツもクール。
ちなみにこのアクロイヤー、ミクロマン側からの洗脳で味方にすることもできるとか。けっこうアバウト。
総統アクロイヤー
アクロイヤー側の設定が面白い。先述の初代アクロイヤーはざっくりヒールとしての役割でしたがアクロイヤー2からはネガティブなパーソナリティが付与されています。

初代アクロイヤーは地球に降下した場所がヘドロの海だったため単純変化しロボット化したためミクロマンの洗脳に対しても従順だったと考えられます。
総統アクロイヤーはアクロイヤー軍団のヒエラルキーの頂点に位置しヒールとしてのキャラクター付けが積極的におこなわれています。
初代アクロイヤーのミクロマンのサポートとしての役割はタイタンシリーズやミクロナイトに引き継がれていきます。
アーデン
おうし座アルデバラン星系からやってきたミクロマンたちとは別の種族。アクロイヤー軍団に協力。実権を掌握。
こいつも母星がヤバたんで地球侵略に。ミクロマンと壮絶な戦いを繰り広げます。

初代アクロイヤーのデザインに似ていて付属のマントで王の佇まい。このへんはやはりスターウォーズのダースベイダーの影響なんですね。
総統アクロイヤーたちを改造しアクロイヤーアマゾンとして蘇らせます。
アクロイヤーアマゾン
ミクロマンたちに敗れたアクロイヤー軍団。平和が訪れたかに思われた地球ですが新たな敵が現れる。
燃える展開じゃないですか。アクロイヤーアマゾンは当時青いやつを母に買ってもらった。(型番はA371)
総統アクロイヤーの亡骸の前に佇むアーデン。アマゾンの頭部は水晶ドクロ。太古の英知で蘇るかつて王だった者達。(多分に妄想あり)

ミクロマンのデザインや設定に影響している古代文明の遺跡やオーパーツ。コマンドシリーズから顕著でしたがアクロイヤー側では珍しい。

設定通り総統アクロイヤーの頭が変わっただけですが魅力があります。総統アクロイヤーのちょっとアレなカラー(これはこれで好き)はシンプルに2色にまとめられ胸部の謎いマグネットのギミックは廃止されホゾ穴のあるメッキパーツになります。
背中に取り付ける風車みたいなパーツにはシールでサイケな模様が描かれていて半透明な頭部越しにユラユラみえる。
アクロイヤーアマゾンではソフビ怪人がそれぞれ付属していてこのデザインも最高。ネーミングセンスも抜群ですね。
ミクロマンと違って手足に互換性のあるシリーズ(総統アクロイヤーおよびアマゾンの脚は外せません)なので全部揃えて最強のアクロイヤーを作ってみたいものです。(無理くりケンタウルス形態とかできんかな?)
フードマン
ミクロマン達にも新しい仲間が増えていきました。なかでもフードマンは傑作です。
ミクロマンと同じミクロアースを母星とし母星崩壊より先に宇宙探査に出ており後に母星崩壊組と合流とあります。
ミクロマンやアクロイヤーと違い地球への環境変化に細胞を変化させていないので生命維持装置としてフードを被ってるてことらしいです。(長期間に及ぶ宇宙探索のためミクロマン同様1/20に縮小化)
なのでミクロマンのオリジナルともいえる設定でもあるんですね。顔はメッキではなく肌色で成形されていて変な頭巾みたいなのを被っています。

このちょっとバタ臭い表情がまたたまらんですなあ。モールドもしっかりしていてシャープな印象。若干ミクロマンより小柄です。
この頃からガンプラブームやゲームウォッチに押されてミクロマンを店頭で見かけることが少なくなっていきました。
強化スーツ
こちらもシリーズ最後発です。ミクロマンはその時代ごとの流行にデザインが影響を受けています。GIジョーから変身サイボーグのSF的かつクリア成形のサイバーな未来感、オカルトブームやスターウォーズなど。
強化スーツはスタジオぬえのパワードスーツで”機動戦士ガンダム”のヒットが色濃く反映された商品といえます。
ミクロマン強化スーツがSF3DのAFSの元ネタなのはこの記事をここまで飽きずに読んだ方ならご存知だと思います。
ミクロマンのスタートが田宮のMMからの差別化でSF路線だったのがAFS(アーマードファイティングスーツの略)として解像度があがりミリタリーテイストになっていくのはすごく面白い。
一方ミクロマンオリジナルのキラキラしたSFのデザインは再び脚光を浴び復刻版や千値練のLED内蔵のものが近年発売されたりしました。
(千値練といえば先日高い買い物をしたのですがその話はいずれ)
オリジナルストーリーの映像化がワンチャンないかと期待しています。実物を使ったコマドリと実写の合成で。
まとめ
ミクロマンは美しい。